渡邉泉『会計学の誕生』
最近は、プログラミング関係の仕事ばかりしている。デザインが恋しい。しかし、いまデザインの仕事は持っていない。先日読んだ渡邉泉著『会計学の誕生』を参考に、岩波新書赤版のデザインを解体し、デザインを欲求を満たしてみる。
カバー

記載されている寸法は公開されている値ではなく、自分で計測した値である。~1ミリ程度の誤差はある。ちなみにいまの赤版を装丁したのは桂川潤だ。
日本語は秀英系の明朝体、ローマン体はCaslon系の書体が使用されている。画像内では、手元に秀英系の書体がないため、仕方なくヒラギノ明朝体を使用している。組版は何となくで行われていない。できる限りキリのよい数字になる努力をしていることが伝わってくる。タイトルの文字サイズは分かりやすく10ミリ、40級。タイトルを中心に全体のバランスが取られている。タイトルの左上端は紙面左端から右方向に20ミリ—19ミリとなっているが計測ミスの可能性が高い—Y方向に15ミリに位置。著者名は当然ながらタイトルより小さい。もしDTPソフトウェア上で、タイトルと著者名を垂直方向上に整列させたら、著者名の方が上に配置されて見える。その現象を防ぐため、著者名はしっかりとコンマ数ミリ下方向にずらされいる。シリーズ番号はシリーズ名よりもやや小さい。ただ、小さ過ぎず。文字高さは3ミリ。DTPソフトウェア上のサイズ設定値は、12級ではない。12級に設定すると、ローマン体数字の高さは3ミリよりも低くなり、シリーズ名と比較して必要以上に小さくなってしまう。文字高さが3ミリになるよう文字サイズを調整している。文字サイズを調整したことによってローマン体数字の文字太さとシリーズ名の文字太さに問題が生じる。同じウェイト設定では、シリーズ番号の方が太く見えてしまう。そうならないため、シリーズ名のウェイトを1段階上げている。
本文

見開き左側のデザインである。本文は42行15列、ヒラギノ明朝体で組まれている。章題もヒラギノ明朝体、ノンブルはGaramond系の書体が使われいる。章題は見開き左側のみに記載。本文の組版は縦書きの中に図表、アルファベット、ローマ数での西暦年、節題が入ったりと難しい。読点、句読点はぶら下がりあり。ノンブルと本文の端を整列されるのではなく、3ミリ内側に喰い込ませるのはかわいい。