Zac Fukuda

伊東豊雄『美しい建築に人は集まる』

手元に本がない。厚い本でもない。さらっと感想を書きたい。新国立競技場について。

過去に2度、新国立競技場に入ったことがある。2023年のMGCの時と、2025年の世界陸上の時。収容人数は日本イチであろう。しかし、何かもの足りない。これが日本という国を代表する競技場、建築家か。

初回コンペで採用された、ザハ・ハディド氏の案は、予算超過などが原因となり、実際に建設されることはなかった。

予算問題が主因として再び行われた再コンペ。行政の最優先事項は予算だっただろう。丸く収まった建築。新国立競技場を見て、そんな印象を抱く。

国民の大勢は、建築なんかに余計な税金をかけるなと、批判するかもしれない。頑張って、拘って建築をしたところで、それを評価する人はごく一部かもしれない。

それでも建築は、人に夢と希望を与える存在であって欲しい。だって、いい建築は、人の心と体を豊かにすると信じてるから。