Zac Fukuda

大迫傑『決戦前のランニングノート』

大迫傑『決戦前のランニングノート』を購入。参考のためトップアスリートの練習メニューを考察。

練習スケジュール

冒頭の方に記載されている練習スケジュールをざっくり抜粋。

月: ジョグ
火: ワークアウト(ポイント練習)
水: ジョグ
木: ジョグ
金: ワークアウト
土、日: どちらかロングラン。ロングランしない日はジョグ

気になったのは、火曜日と金曜日の間に2日間のジョグ日を設けている点。野口みずきも2日連続ポイント練習の後は次のポイント練習まで2日間のジョグ日を設けていた。トレーニングするなら2日に1回ぐらいのペースでポイント練習した方が、より多くの効果が得られそうだが、トップアスリートの練習メニューはそうは語っていない。休み—と言っても彼らは相当な距離を走る訳だが—は大事。

走行距離

ロングランの日を除いて、おそらくターゲットは1日20マイル(約32km)。月間900km+となるので、インタビューでの大迫のコメントとも合致する。ワークアウト日は25マイルになる日も。

野口同様、走らない日はない。しかし、野口と比べると、走る日は走るけど、走らない日はガクッと距離を落とし休んでいる印象。野口の練習日誌は「競技一筋」だったが、大迫は家族、Sugar Elite、後輩指導、コーチとの付き合いなど、競技以外の活動もし、そこで感じたことを言葉に残している。野口も練習日誌には掲載されていないところで、充実した競技外ライフは送っていたかもしれない。単純にアメリカと日本のカルチャーによる差が大きいと思うが。

ワークアウト

「ポイント練習」という表現はダサいので、これからオレも「ワークアウト」を使うことにしよう。

途中からワークアウトの内容は伏せられている。途中までも詳細は書かれていない。だが、ワークアウト内容に、一般的なマラソンランナーとの違いはそこまでないと思う。スピードインターバル、ロングインターバル、テンポ走。

詳細が伏せられているのは、大迫本人も詳細を公表することを好んでいないだろうが、おそらくコーチ、ピート・ジュリアン(とNike)がメニュー組みに関わっているので、大迫の意思で公表はできないというのが1番の理由だと推測する。