Zac Fukuda

依頼用ファイル構成

自分は、PC上のファイルをきれいに整理整頓している方だと自負している。

しかし、それでも、完璧からはほど遠い。日々の仕事をしているとどうしても、どこに保存して良いかわからない例外的なファイルが出てきたりする。キャメルケース(CamelCase)だったりケバブケース(kebab-case)だったり、命名規則が微妙に違ったりすることがある。

今日は、より高次元でファイル整理ができるよう、いち依頼主に関わるファイルの構成を再検討してみた。

ファイル命名規則

ファイルの種類に関係なく、フォルダー名、ファイル名は、以下、規則に従う。

  1. フォルダー名、ファイル名ともに英数字のみ使う
  2. フォルダー名はパスカルケース
  3. ファイル名はケバブケース
  4. 日付は"yyyy", "yyyymm", "yyyymmdd"形式いずれか

基本情報

仕事関連のファイルは、クライアント名、大抵の場合は会社名のフォルダーの中に収納する。そのフォルダー直下には、"client-name.txt"というテキストファイルを必ず作成。そのファイルの中に、住所、電話番号、担当者名とその連絡先、会社のウェブサイトURLなど、会社に関する諸情報をまとめる。

メールアドレスなど、1つの項目が大量になる場合は、"emails.txt"など別テキストファイルとして書き出す。"benchmarks"、"websites"もそれらに該当。

ウェブサイト

ウェブデザインの仕事をしている場合、クライアントフォルダーの中核をなすのが"Website"フォルダーである。同依頼主から複数ウェブサイト制作を受注することもあるので、このフォルダーの直下は、アプリケーション毎のフォルダーを設ける。さらに、将来的なリデザインも発生するため、アプリ関連ファイルはアプリフォルダー直下には入れない。デザイン開始年月(yyyymm)を付けたフォルダーに格納する。ここで"yyyymmdd"と日まで指定しないのは、30日以内に同アプリの抜本的なリデザインが行われるのは稀だからである。同年以内にリデザインが発生することも稀ではあるが、ランディングページにおいてはその限りではない。やはり"yyyymm"形式とするのが必要最小限となる。

"アプリ名/開始年月"フォルダー直下には、4種類のメインファイルを配置。

  1. comp-x.x.x.xd
    カンプデザインデータ
  2. components-x.x.x.xd
    XD上で作成するのが難しいコンポーネントデザインデータ
  3. system-x.x.x.xd
    色、タイポグラフィー、ボタンなど、デザインシステムデータ
  4. system-dump.xd
    ボツ案デザインデータ

カンプ、コンポーネント、システムデザインデータは、バージョン管理用に"x.x.x"の接尾語を付ける。原則、"1.0.0"が最終案となる。デザインデータは比較的ファイルサイズが大きい。変更がある度にバージョン管理したのでは、ストレージの無駄になる。コンポーネント、システムに関わる変更は、変更前のデザインを"system-dump.xd"に記録しておく。こうすることで、デザインの遡りにも対応でき、デザイン一式複製する必要がないので、ストレージの浪費も防止できる。

画像データは、最終的なアプリのパス・ページ構成を投影して"img"フォルダー内に保存する。"img"のjpg/png/svg/webpファイルを、そのままのパス構造で実アプリの"img"に移動もしくは複製できるようにする。

バックアップ

ウェブサイト運用において定期的に発生するバックアップ。バックアップファイルは、依頼主フォルダー直下に"Backup"フォルダーを設け、その下層に"Codebase"と"Database"とに分類して管理する。ファイル名は原則、バックアップをとった日付を"yyyymmdd"形式で接頭語として元ファイル名に付与する。

最新バックアップのみ圧縮せず、ダウンロードしたままのファイルで保存し、それ以前のバックアップファイルはzip圧縮して保存。依頼主からの合意があれば、最新バックアップのみ圧縮せず保存し、それ以前のものは削除しても良い。

配布物

"Supply"は、依頼主から送られてきたデータを時系列にまとめるフォルダーである。7, 8年前までは、もらったファイルを種類や目的別に分類していたが、この作業は手間。やりとりで「いついつ渡したデータ」という指定も頻繁に発生するので、時系列管理が1番わかりやすく効率も良い結論に至った。もらったファイルは"yyyymmdd"形式の日付ファルダーに入れる。必要があれば、後で参照がしやすいように日付の後ろに内包データの種類も付けておく。ただし、あまり複雑な参照名を付けるのであれば、付けない方がスッキリして該当フォルダーを探しやすい。基本的に参照名は1単語でわかるものにする。

紙面物デザイン

あとは紙面物のデザインデータ管理。基本的には対象紙面物ごと、例えば名刺(Business)、チラシ(Flyer)、パンフレット(Brochuer, Booklet)のフォルダーを設ける。

それぞれのフォルダー直下には、デザインデータ用フォルダー"Design"と入稿用データフォルダー(Print)を別けて管理する。

デザインデータは、ウェブサイトと同様、デザイン開始年月(yyyymm)フォルダーを作成し、その中に"x.x.x"形式でバージョン管理されたファイルを保存する。ブックレットなど、内容が多いデザインは、ウェブサイトと同様、components-x.x.x.aiなど、デザインの流用・管理がしやすい工夫をする。

一時ファイル

macOSを利用している場合、基本的にダウンロードしたファイルは"~/Downloads"フォルダに保存される。一時的に必要なファイルはこのフォルダーから移動せず、用済みになったら直ちに(ゴミ箱からも)削除する。

その他、自ら作成する一時的に必要な情報まとめファイルやデザインデータは"~/Desktop/tmp"フォルダー内に保存し、不要になったら直ちに(ゴミ箱からも)削除する。